発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002243748
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症例1は55歳男.自宅で転倒したさいに簟笥の角で左肘後面を打撲し受傷した.左肘の疼痛,腫脹をきたし,受診した.MRI矢状断では上腕三頭筋腱は肘頭付着部で完全に断裂し,短縮していた.しかし,内側頭の筋線維の一部が連続性を保っていた.治療はlong-armbraceを作製して外固定を8週間行い,受傷後3ヵ月で疼痛もなく伸展屈曲は可能となった.症例2は48歳男.2kg程度の荷物を持ち上げたさいに異常音と共に右肘痛が出現した.MRIでは上腕三頭筋腱の断裂を認めたが,外側では一部連続しており不全断裂と思われた.圧迫包帯と局所安静を2ヵ月行い症状は軽快した
©Nankodo Co., Ltd., 2002