発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002137550
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
42歳男.右上腕尺側のしびれ感のため受診した.胸部X線撮影でPancoast typeの肺癌を疑った.針生検を施行し,病理組織検査で腺癌と診断した.放射線療法及び化学療法を行った.2ヵ月後のMRIで腫瘍は約1/4に縮小し,しびれ感も消失した.他の臓器や脊椎に遠隔転移認めないため,右肺上葉と肋骨浸潤部及びTh2-Th3椎体の一塊摘出を目的として,手術を施行した.術後2週より硬性コルセットを装着し歩行を開始,4週で退院した.術後17ヵ月の現在,癌の局所再発や遠隔転移を疑わせる所見はみられず,経過は極めて良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2002