発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002055029
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症例1:34歳男.オートバイ運転中に転倒し,X線像で左下腿骨開放骨折,左膝蓋骨開放骨折を認めた.受傷24日目に手術を施行し,脛骨近位骨折部は整復によって骨欠損を生じた為,May anatomical bone plate(MP)で固定後,リン酸カルシウム骨ペースト(PC)6mlを専用注入器で充填した.膝蓋骨骨折はKirschner鋼線と引き寄せ鋼線締結法で整復固定した.症例2:26歳男.スキーで立木に衝突し,X線像で左下腿骨開放骨折を認めた.受傷8日目に手術を行い,脛骨近位骨折部は螺子及びEnder法で固定した.しかしEnder釘が1本折れ偽関節となった為,術後1年5ヵ月で再手術を行った.偽関節部をMPで固定し,骨欠損部は自家骨移植とPC6ml注入を行った.両症例とも術後6ヵ月でPCは残存したが骨癒合は良好で,日常生活に支障はない
©Nankodo Co., Ltd., 2001