発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002034501
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14歳男児.柔道練習中に右肘関節内側に軽い痛みを自覚したが放置していた.腕相撲に力を入れた時,轢音と共に右肘関節内部に疼痛が出現して受診した.単純X線により右上腕骨内部上顆の骨端線部で骨折を認め,骨片は遠位へ回旋転位していた.伝達麻酔下に尺側縦切開を用い,尺骨神経を確認して骨折部を展開した.肘屈曲,前腕回内位で整復後,Kirschner鋼線により固定した.術後はギブス固定を4週間行い,ギブス除去後,自動的運動を開始した.術後3ヵ月で可動域制限は消失し,術後2年たった現時点において経過は良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2001