TNM分類第8版を読み解く
胃,小腸,大腸のカルチノイド腫瘍
有上 貴明
1
,
上之園 芳一
,
夏越 祥次
1鹿児島大学 消化器・乳腺甲状腺外科
キーワード:
胃腫瘍
,
大腸腫瘍
,
神経内分泌腫瘍
,
小腸腫瘍
,
TNM分類
Keyword:
Neoplasm Staging
,
Stomach Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Neuroendocrine Tumors
pp.623-627
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017268607
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2010年の世界保健機関(WHO)分類に基づきカルチノイド腫瘍はneuroendocrine tumor(NET)とneuroendocrine carcinomaに大別された.最新のTNM分類第8版でも胃や小腸,大腸のNETに関する項目が設けられ,一部では改訂が行われた.特に小腸NETについては,N因子がリンパ節転移個数や腸間膜リンパ節転移のサイズによってN1とN2に細分類されたことは注目すべきである.また全臓器のNETに共通してM因子が肝転移とそれ以外の臓器転移との組み合わせで新たにM1a,M1b,M1cの三つに分類されたことも特記すべき点である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017