TNM分類第8版を読み解く
大腸,虫垂,肛門管
固武 健二郎
1
,
上野 秀樹
1佐野市民病院
キーワード:
肛門腫瘍
,
大腸腫瘍
,
虫垂腫瘍
,
TNM分類
,
癌取扱い規約
Keyword:
Anus Neoplasms
,
Appendiceal Neoplasms
,
Neoplasm Staging
,
Colorectal Neoplasms
pp.628-632
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017268608
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TNM分類第8版における大腸,虫垂,肛門管の各項の改訂点を概観し,合わせて大腸癌取扱い規約との相違点を概説した.大腸の改訂点は,腹膜播種と腫瘍デポジットの取り扱いである.腹膜播種はほかの遠隔転移から独立したカテゴリーに分類され,腫瘍デポジットはTカテゴリーにかかわらずN1cと判定されることになった.虫垂ではTカテゴリーにTis(LAMN)が加わり,T4aに区分されていた限局性腹膜転移がMカテゴリーに復し,Mカテゴリーも改訂された.肛門管では所属リンパ節の群分けが変更され,病期分類が大幅に改訂された.
©Nankodo Co., Ltd., 2017