体腔鏡下上部消化管手術 体腔鏡下食道癌手術 腹腔鏡下胃癌手術 リンパ節郭清のポイントと再建法
噴門側胃切除術 上川法再建,空腸間置再建
布部 創也
1
,
神谷 諭
,
熊谷 厚志
,
大橋 学
,
比企 直樹
,
佐野 武
,
山口 俊晴
1がん研究会有明病院 消化器センター外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
腹腔鏡法
,
噴門
,
幽門
,
リンパ節郭清
,
食道空腸吻合術
,
アブレーション技術
,
食道胃吻合術
Keyword:
Cardia
,
Gastrectomy
,
Lymph Node Excision
,
Laparoscopy
,
Pylorus
,
Stomach Neoplasms
,
Ablation Techniques
pp.773-778
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015275223
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腹腔鏡下噴門側胃切除後の再建法について詳述した.当院の基本方針は,腹部食道が残存する症例には上川らが開発した上川法再建を,食道をある程度切除する症例には空腸間置再建を行っている.上川法再建はやや煩雑ではあるが,強力に逆流を防止する,噴門側胃切除後の再建法としてはきわめて優れた再建法であり,当院の基本術式となっている.空腸間置再建は胃全摘の応用であり,やや高位の吻合になっても対応可能である.残胃の貯留能も期待できる再建法であり,逆流防止効果も高い.ポイントは間置空腸を長くしすぎないことであり,嚥下時のうっ滞を予防することができる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015