外科領域のpros and cons
胃上部早期胃癌に対する術式選択 噴門側胃切除 腹腔鏡補助下噴門側胃切除(逆流防止弁形成食道残胃吻合)の治療成績
武者 宏昭
1
,
徳村 弘実
,
海野 倫明
1東北大学 消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
術後合併症
,
食道炎-逆流性
,
腹腔鏡法
,
噴門
,
治療成績
,
食道胃吻合術
Keyword:
Cardia
,
Esophagitis, Peptic
,
Gastrectomy
,
Laparoscopy
,
Postoperative Complications
,
Stomach Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.1565-1569
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015031168
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噴門側胃切除は,手術手技の煩雑さや逆流性食道炎・残胃癌の問題などにより倦厭される術式の一つである.再建法も種々の報告があるが,術式の統一はなされていない.胃上部早期癌でも術後の逆流性食道炎を危惧するあまり,胃全摘を選択する施設も多い.今回われわれは,術後の逆流性食道炎を回避すべく,逆流防止弁形成腹腔鏡補助下噴門側胃切除を88例に施行した.手術手技も簡便かつ術後成績も良好で,有用な術式である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014