膵癌の最新治療 Borderline resectable膵癌と術前化学療法
Resectable/borderline resectable膵癌に対するhigh volume center の取り組み 国立がん研究センター肝胆膵外科の切除境界膵癌に対する考え方
島田 和明
1
,
奈良 聡
,
江崎 稔
,
岸 庸二
,
小菅 智男
1国立がん研究センター中央病院 肝胆膵外科
キーワード:
腫瘍侵入性
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
マルチスライスCT
Keyword:
Pancreatectomy
,
Neoplasm Invasiveness
,
Pancreatic Neoplasms
,
Multidetector Computed Tomography
pp.523-527
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015211907
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膵癌の外科治療成績向上には組織学的治癒(R0)切除を達成することが重要であり,切除可能膵癌の判断基準は,multidetector-row CT(MDCT)によりR0切除を見込める症例とすべきである.当科ではMDCTで上腸間膜動脈に腫瘍が接していれば非切除としている.画像診断による局所進展を中心とした,National Comprehensive Cancer Network(NCCN)のborderline resectableという定義は臨床的意義が不明瞭であるため,日常診療や臨床試験で使用するなら再考すべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2015