消化器癌に対するneo-adjuvant therapyの最新情報
直腸癌肛門括約筋機能温存術目的のneo-adjuvant therapy
奥田 準二
1
,
田中 慶太朗
,
近藤 圭策
,
山本 誠士
,
鱒渕 真介
,
石井 正嗣
,
濱元 宏喜
,
内山 和久
1大阪医科大学 一般・消化器外科
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
直腸腫瘍
,
電気凝固
,
ネオアジュバント療法
,
Tegafur-Uracil
,
メス
,
Levofolinate Calcium
,
放射線化学療法
,
肛門括約筋温存術
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Electrocoagulation
,
Rectal Neoplasms
,
Neoadjuvant Therapy
,
Levoleucovorin
,
Chemoradiotherapy
pp.937-942
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012364667
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下部直腸進行癌手術において、特に求められているのは局所再発制御と肛門括約筋機能温存である。Neo-adjuvant therapyとして術前化学放射線療法(neo-adjuvant chemo-radiotherapy:NACRT)の局所制御効果は認められているものの、肛門括約筋温存率上昇や機能維持については、一定の見解が得られていないのが現状である。肛門側切離線の設定など種々の工夫や照射方法の改善、化学療法の進歩や手術手技の向上などにより、肛門括約筋温存率の上昇のみならずquality of life(QOL)を損なわない機能温存へのneo-adjuvant therapyを確立することが望まれている。
©Nankodo Co., Ltd., 2012