外科領域のpros and cons
閉経前,腋窩リンパ節転移陽性,luminal A乳癌の治療 手術先行
栗原 俊明
1
,
植野 華子
,
竹前 大
,
永山 愛子
,
高橋 麻衣子
,
林田 哲
,
神野 浩光
,
北川 雄光
1慶応義塾大学 一般・消化器外科
キーワード:
腋窩
,
抗腫瘍剤
,
リンパ行性転移
,
乳房腫瘍
,
ホルモン性抗腫瘍剤
,
治療成績
,
閉経前
,
ネオアジュバント療法
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Axilla
,
Breast Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Treatment Outcome
,
Premenopause
,
Antineoplastic Agents, Hormonal
,
Neoadjuvant Therapy
pp.1545-1549
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015031164
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術前薬物療法は,癌治療の最終目標である生命予後に関しては,術後薬物療法と比較して差はない.Luminal A乳癌に対する薬物療法の基本は内分泌療法であり,ほかのサブタイプと比較して化学療法の効果が乏しいことが明らかとなっている.また,luminal A乳癌においては,リンパ節転移陽性の場合であっても化学療法が不要である可能性がある.閉経前,腋窩リンパ節転移陽性,luminal A乳癌の治療としては,術前薬物療法よりもまず手術先行が妥当である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014