発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013328698
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腋窩リンパ節郭清(ALND)の役割は大きく変化しており、それに対処する必要がある。ALNDはセンチネルリンパ節(SLN)転移陰性例でも乳房温存療法と全身療法を行う場合、腋窩リンパ節の腫瘍量が少なければ省略が可能と考えられる。しかし、腋窩リンパ節転移の著しい症例や術後放射線照射を行わないSLN転移陽性例では、いぜんALNDが必要である。一方、axillary reverse mapping法の妥当性が再認識されており、SLN転移陽性例ではALNDを行う際、上肢からのリンパ節やリンパ管を温存しても安全であり、上肢の浮腫の予防に有効と考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2013