骨盤臓器脱診断・治療のすべて
直腸脱に対するALTA多点法
安部 達也
1
,
鉢呂 芳一
,
海老澤 良昭
,
菱山 豊平
,
阿部 清秀
,
國本 正雄
1くにもと病院
キーワード:
外科用メッシュ
,
硬化療法
,
再発
,
直腸脱
,
治療成績
,
消痔霊
,
Aluminum Potassium Sulfate Hydrate-Tannic Acid
,
Aluminum Sulfate
Keyword:
Surgical Mesh
,
Rectal Prolapse
,
Recurrence
,
Treatment Outcome
,
Sclerotherapy
,
Aluminum Sulfate
,
OC-108
pp.597-600
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014215140
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直腸脱に対する硬化療法は,安全で簡便なため主に小児で行われてきた.ALTAによる組織線維化は,従来の硬化剤より強力かつ長期間持続するため,ALTAを用いた硬化療法(ALTA多点法)は成人の直腸脱にも効果が期待できる.ALTAの効果で,余剰な直腸粘膜は硬化・短縮するが,肛門が高度に弛緩した症例は再発しやすい.このようなケースには伸縮性ポリエステルテープを用いたThiersch法の併用が有効である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014