リンパ節転移と郭清-癌腫別の意義
UICC/TNM分類におけるリンパ節転移の位置づけ
中川 加寿夫
1
,
淺村 尚生
1国立がん研究センター中央病院 呼吸器外科
キーワード:
腫瘍侵入性
,
リンパ行性転移
,
肺腫瘍
,
分類
,
リンパ節
,
TNM分類
,
センチネルリンパ節
Keyword:
Sentinel Lymph Node
,
Classification
,
Lung Neoplasms
,
Lymph Nodes
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Invasiveness
,
Neoplasm Staging
pp.690-694
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013227283
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TNM分類におけるNカテゴリーについては,すべての部位に共通する総則があり,癌診療に従事する医師はその内容に精通しておく必要がある.また,その定義法は部位により異なってはいるが,主に,(1)転移リンパ節の個数に基づく定義法,(2)リンパ節のlocationに基づく定義法,(3)転移リンパ節内の転移巣の大きさ(+転移個数)に基づく定義法の3通りの方法がある.これらの定義法は,癌診療における近年の診断,治療法の進歩に伴い,より複雑化してきている.将来的には,従来の分類法に分子生物学的アプローチなどの最新の診断アプローチを組み合わせたNカテゴリーの作成が必要となると思われる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013