Robotic surgeryの今
総論 大学病院におけるrobotic surgery導入の経験
香川 俊輔
1
,
西崎 正彦
,
宇野 太
,
岸本 浩行
,
藤原 俊義
1岡山大学 消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
前立腺切除
,
大学病院
,
医学生涯教育
,
費用便益分析
,
コンピュータ支援手術
,
ロボット
Keyword:
Cost-Benefit Analysis
,
Education, Medical, Continuing
,
Hospitals, University
,
Prostatectomy
,
Stomach Neoplasms
,
Surgery, Computer-Assisted
pp.809-812
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012332508
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手術支援ロボットda Vinci S Surgical System(Intuitive Surgical社)を当院では2009年に導入し、倫理委員会での審議を経て、これまで泌尿器科での前立腺手術と消化管外科での胃切除術に用いている。周到な準備をもって臨めば技術的には問題ないが、手術経験者の指導は重要である。初期例の診療費用を病院負担として開始したが、前立腺癌手術は公的保険の適用となった。ロボット導入の成否は泌尿器科での需要によるが、大学病院においても問題はコストベネフィットバランスである。ロボット支援手術導入の意義は何か、その優越性に関する科学的な検証が課題である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012