発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012281387
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残胃の早期胃癌に対する腹腔鏡下残胃全摘術について検討した。腹腔鏡下残胃全摘術の適応となる胃癌は、初回の手術が良性疾患、悪性疾患に関係なく、通常の腹腔鏡下手術の適応と同様にcT2N1M0までの残胃癌で、これまで3例の残胃癌例に対して施行した。手術時間は360分、540分、418分で、出血量は11ml、233ml、44mlであった。術後3例ともに合併症なく経過し、いずれも術後9日目に退院した。郭清リンパ節個数は14個、12個、22個で、病理組織学的進行度はすべてStage IAであった。術後8~14ヵ月が経過したが、明らかな再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2012