腹部・臓器出血の診断と治療
胃・十二指腸からの出血
櫻井 丈
1
,
福永 哲
,
大坪 毅人
1聖マリアンナ医科大学 消化器・一般外科
キーワード:
インターベンショナルラジオグラフィー
,
消化管出血
,
塞栓術
,
消化器系内視鏡法
,
内視鏡的止血
,
アルゴンプラズマ凝固
Keyword:
Embolization, Therapeutic
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Hemostasis, Endoscopic
,
Endoscopy, Digestive System
,
Radiography, Interventional
,
Argon Plasma Coagulation
pp.1033-1037
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011002890
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消化管出血は日常診療の中でよく遭遇する。原因疾患、出血量により処置の緊急性、必要性が異なる。出血量により全身状態が比較的安定している軽症から救命救急処置を優先すべき重症までありうる。胃・十二指腸からの出血が疑われる患者に対するマネジメントは、緊急上部消化管内視鏡処置の要否判断と出血性ショックに対する全身状態の管理が中心となる。ショック状態の評価とその時間的余裕を判断し、適切な処置を行うとともに、状況に応じて内視鏡医・放射線科医などの専門医師と的確に連携することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010