術前・術後に要注意 併存疾患の手術リスクと対策
基礎疾患併存例の手術 脳血管障害
坂本 一博
1
,
田代 良彦
,
小野 誠吾
,
秦 政輝
,
神山 博彦
,
柳沼 行宏
,
奥澤 淳司
,
冨木 裕一
1順天堂大学 下部消化管外科
キーワード:
危険因子
,
高血圧
,
脂質異常症
,
心房細動
,
糖尿病
,
脳血管障害
,
診療ガイドライン
,
周術期管理
,
脳卒中
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Diabetes Mellitus
,
Cerebrovascular Disorders
,
Hypertension
,
Risk Factors
,
Practice Guidelines as Topic
,
Stroke
,
Perioperative Care
,
Dyslipidemias
pp.924-928
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010292448
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近年、周術期管理は進歩してきているが、一方で高齢者に対する外科手術も増加し、複数の併存疾患や重篤な併存疾患を有する患者に対する外科手術例が増えている。個々の症例に対して併存疾患を十分に把握しておかなければ、手術のリスクを高めてしまうことになる。脳血管障害を併発している患者では、高血圧、糖尿病、心房細動などの危険因子を複数有していることが多い。脳疾患だけにとらわれることなく、全身に注意を向けて小血管・大血管障害の併発を防ぐように周術期管理を行うことが肝要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010