特集 脳卒中:内科医が知っておくべき最新診療
一次予防と再発予防 脳血管障害のリスクコントロール
吾郷 哲朗
1
1九州大学 大学院医学研究院病態機能内科学
キーワード:
一次予防
,
血統
,
血糖降下剤
,
降圧剤
,
高血圧
,
脂質低下剤
,
脂質異常症
,
ライフスタイル
,
糖尿病
,
脳血管障害
,
遺伝的素因(疾患)
,
二次予防
Keyword:
Genetic Predisposition to Disease
,
Hypolipidemic Agents
,
Hypertension
,
Hypoglycemic Agents
,
Life Style
,
Primary Prevention
,
Cerebrovascular Disorders
,
Pedigree
,
Diabetes Mellitus
,
Antihypertensive Agents
,
Secondary Prevention
,
Dyslipidemias
pp.679-684
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021216718
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<Headline>1 脳血管障害発症予防の立場から、血圧はまず140/90mmHg未満を目指す。症例によっては忍容性を確認しながら130/80mmHg未満を目指すのがよい。2 脳血管障害発症予防の立場から、血糖管理目標はHbA1c 7%未満、認知機能低下が懸念される場合は8%未満とし、高齢者では低血糖の発生に注意する。高インスリン血症・インスリン抵抗性にも配慮する。3 脳血管障害発症予防の立場から、日本人の脂質管理目標の設定は難しい点が多い。長期的視点で脳出血や認知機能低下のリスクがある場合には、LDL-C 70mg/dL未満での管理にいまだ賛否がある。
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