術前・術後に要注意 併存疾患の手術リスクと対策
基礎疾患併存例の手術 呼吸器疾患 慢性閉塞性肺疾患の手術リスクと対策
梶原 直央
1
,
河手 典彦
,
池田 徳彦
1東京医科大学 外科学第1講座
キーワード:
外科手術
,
禁煙
,
重症度指標
,
リスク評価
,
栄養管理
,
呼吸理学療法
,
肺疾患-慢性閉塞性
Keyword:
Surgical Procedures, Operative
,
Severity of Illness Index
,
Smoking Cessation
,
Risk Assessment
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Nutrition Therapy
pp.929-934
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010292449
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)は潜在的な場合も多く、手術による生体反応の著しい低下に伴い術後合併症としてさまざまなかたちで出現してくることが多い。日本呼吸器学会の『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン』(第3版)によれば、COPDは単独の呼吸器疾患としてのみ理解するのではなく、全身の炎症性疾患としての概念をもつ必要性が示されている。術前・術中・術後をとおしての慎重なマネジメントを常に心がけておくことが最善の方法と思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010