研修医必読 外科感染症のup to date
高リスク例の感染予防対策
川本 雅樹
1
,
水口 徹
,
信岡 隆幸
,
平田 公一
1札幌医科大学 第一外科
キーワード:
肝硬変
,
気道疾患
,
腫瘍
,
腎不全-慢性
,
糖尿病
,
高齢者
,
感染予防管理
,
予防的抗菌剤投与
,
術後感染症
Keyword:
Aged
,
Diabetes Mellitus
,
Kidney Failure, Chronic
,
Liver Cirrhosis
,
Neoplasms
,
Respiratory Tract Diseases
,
Infection Control
,
Antibiotic Prophylaxis
pp.605-608
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010217773
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感染に対する高リスク例においてはいったん感染が生じると急速に重篤化しやすく、手術侵襲が加わる場合、そのリスクはさらに上昇することから重症化の危険率は増す。そのため、このような症例に対する適切な予防的抗菌薬投与および術前の感染予防対策は非常に重要となる。また病態別にさまざまな対策が提唱されており、本稿では進行担癌状態、肝硬変、腎不全、糖尿病、慢性呼吸器疾患、および高齢者における術前感染予防対策および予防抗菌薬の投与法について概説した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010