発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010155753
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52歳女。両下腿および両手指のしびれ感・脱力が出現して歩行困難となり、血液生化学的検査でWBCの増加、IgE高値、リウマトイド因子およびCRPの上昇を、右腓腹神経よりの神経生検で血管炎の所見を認め、アレルギー性肉芽腫性血管炎と診断した。Methylprednisolone 1g/日によるステロイドパルス療法を3クール施行し、同時にプレドニゾロン40mg/日を連日投与して経過観察し、検査所見の改善を認めていたが、突然腹痛が出現し、腹部CTでfree airを認めた。穿孔性腹膜炎と診断し、緊急手術で回腸末端より口側100cmに穿孔部を認めたため、穿孔部を含め5cmの回腸部分切除術を施行した。病理組織所見は循環障害による潰瘍形成の所見であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010