外科医が知っておくべきウイルス肝炎の最新治療
劇症肝炎の最新治療
松井 郁一
1
,
菅原 寧彦
,
金子 順一
,
田村 純人
,
國土 典宏
1東京大学 大学院臓器病態外科学
キーワード:
肝炎-劇症
,
肝臓移植
,
脳死
,
血液透析濾過
,
人工肝臓
,
リビングドナー
Keyword:
Brain Death
,
Liver Transplantation
,
Hemodiafiltration
,
Living Donors
,
Liver, Artificial
pp.407-411
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009143160
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近年の血液浄化治療の進歩により急性型劇症肝炎への内科治療成績は向上した。しかしながら内科治療に抵抗性の劇症肝炎(特に亜急性型)は肝移植でしか救命しえない。現在本邦では生体ドナーによる、いわゆる生体肝移植がほとんどであるが、短期間で決断を下す必要のある生体ドナーの負担は決して小さいものではなく、脳死移植のシステム拡充が課題と考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009