発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005268572
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腹部急性疾患の初期対応では,生理学的徴候に基づき,緊急度を的確に判断することが重要となる.まず第一に,急性腹症の鑑別とショック状態か否かの判別である.蘇生術を施行しても,ショックから離脱できなければ緊急手術を考慮しなければならない.バイタルサインが安定していれば次のステップにすすむ.血液検査,血液ガス分析や画像診断(胸腹部単純X線,腹部超音波検査,腹部CT検査)を組み合せて診断にいたる.ただし,確定診断をくだすことに主眼を置くのではなく,手術を含めたなんらかの処置を行うまでの時間的猶予を考慮した判断を中心にすえる必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2005