骨盤臓器脱・直腸脱に対する手術
骨盤臓器脱 骨盤臓器脱に対するTVT(tension-free vaginal tape)手術
巴 ひかる
1
1東京女子医科大学東医療センター 泌尿器科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
泌尿生殖器外科
,
外科用メッシュ
,
子宮脱
,
尿失禁-腹圧性
,
排尿障害
,
膀胱瘤
,
尿道下スリング
Keyword:
Medical Illustration
,
Urogenital Surgical Procedures
,
Surgical Mesh
,
Urinary Incontinence, Stress
,
Urination Disorders
,
Uterine Prolapse
,
Cystocele
,
Suburethral Slings
pp.1481-1486
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009025773
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骨盤臓器脱(POP)の約40%に腹圧性尿失禁(SUI)が合併し、SUIの治療も必要となることが多い。SUIの手術治療ではTVT(tension-free vaginal tape)手術がゴールドスタンダードである。TVT手術をPOPの手術と同時に施行すると、術前にあった症候性、潜在性SUIともにほぼ消失するが、術後排尿困難やde novo urgencyが増えるという報告が多い。患者負担の少ない同時手術がよいか、排尿困難やde novo urgencyを減らすために二期的にTVT手術を行ったほうがよいかは現在術者の哲学で判断されているが、前向き比較試験での検討が必要と思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008