膵頭十二指腸切除術(PD)をめぐる諸問題
幽門輪温存PD結腸前後再建術の比較(RCT)
山上 裕機
1
1和歌山県立医科大学 第二外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
膵臓腫瘍
,
リンパ節郭清
,
ランダム化比較試験
,
十二指腸空腸吻合術
,
幽門輪温存膵十二指腸切除
Keyword:
Medical Illustration
,
Lymph Node Excision
,
Pancreatic Neoplasms
,
Randomized Controlled Trials as Topic
pp.904-909
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007337348
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消化吸収の観点から全胃温存の幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PPPD)が臨床応用されているが、迷走神経支配のない幽門輪の意義が疑問視され、かつ運動能を消失した幽門輪のために胃内容排出遅延(DGE)が問題になっている。PPPDで問題になるDGEは、われわれの前向きランダム化比較臨床試験(RCT)により、十二指腸球部と空腸の吻合を結腸間膜前で行うことで予防できることが証明されたので、適応症例においてはPPPDを選択すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2007