発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006093108
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膵癌に対する機能温存手術としての幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(pylorus preserving pancreaticoduodenectomy:PpPD)は,現在では根治性の損なわれない症例に対する標準的手術となっている.術後問題とされた胃内容停滞や吻合部潰瘍は術式や術後管理の進歩により大きな問題とはされなくなった.温存消化管の機能に関してはガストリン,セクレチンなどの消化管ホルモンは温存されていたが,消化管運動や吸収,感染防御機能,残膵に対する栄養効果などについての検討は少なかった.しかし機能温存の結果,術後の体重や栄養評価としてのデータはPpPDのほうが有意に優れていたが,長期生存した症例に関しては差を認めなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2006