腫瘍の術前・術中診断と術式選択
乳癌の術中診断と術式選択
宇佐美 伸
1
,
石田 孝宣
,
深町 佳世子
,
森谷 卓也
,
大内 憲明
1東北大学 乳腺内分泌外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
乳房腫瘍
,
乳房切除術
,
EBM
,
外科診断
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Diagnostic Techniques, Surgical
,
Mastectomy
,
Medical Illustration
,
Evidence-Based Medicine
pp.200-204
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007136152
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乳房温存手術における乳腺切除断端の術中迅速病理診断は、診療ガイドラインによれば現時点で推奨グレードCであるが、全周性断端検索を施行した自験例の成績では、迅速診断を施行することにより断端陽性率を23%から7%に抑えることができた。現状では迅速診断の方法は各施設で差があり、今後検体提出方法の標準化やその診断精度評価についての検討(エビデンスの構築)が望まれる。また、乳管内乳頭状病変については凍結標本での迅速診断によってその良悪性を確定することは推奨されない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007