発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006286932
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乳癌患者の予後を支配するのは全身諸臓器への転移の存在である.全身転移は初発の時点ですでに存在すると考えられる微小転移が,その後の経過で増殖,増大し,臨床的に検知しうる転移病巣となる.したがって,初発時の全身転移の正確な評価と,乳癌の生物学的特性に合せた薬剤の選択が重要となる.全身転移の評価に資する情報は,予後因子と呼ばれる.乳癌の生物学的特性に合せた薬剤選択のためには,各種の予測因子情報が必要である.乳癌の生物学的特性に合せた治療として総合的な有用性をもっとも効果的に発揮できるのはプライマリシステミックセラピー(PST)である
©Nankodo Co., Ltd., 2006