十二指腸乳頭部腫瘍の治療戦略
乳頭部腫瘍の長期成績と予後因子 Vater乳頭部領域癌の悪性度 胆管癌・膵癌との比較
森谷 敏幸
1
,
木村 理
1山形大学 消化器・一般外科
キーワード:
十二指腸腫瘍
,
リンパ行性転移
,
膵臓腫瘍
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
胆膵管膨大部
,
予後
,
生存分析
,
治療成績
,
腫瘍悪性度
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Duodenal Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Pancreatic Neoplasms
,
Prognosis
,
Ampulla of Vater
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
,
Cholangiocarcinoma
,
Neoplasm Grading
pp.1187-1192
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007038499
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Vater乳頭部癌と中下部胆管癌に対しては膵頭十二指腸切除術(PD)が標準術式である。両者の臨床病理学的差異を理解することはPDを行うさいの参考になる。今回、予後因子と考えられている諸々の因子でその差異を検討した。両者の5年生存率に有意差はなかったが、中下部胆管癌で有意に神経周囲浸潤が多く、組織分化度が低かった。またリンパ節転移の頻度の比較では、両者ともリンパ節No.13とNo.12b2への転移頻度が高く、乳頭部癌ではNo.13bへの転移も高頻度に認められた。
©Nankodo Co., Ltd., 2006