発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006286936
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2001年5月~2005年12月に経皮経食道胃管挿入術(PTEG)を139例に試みた.138例(99%)に施行でき,97%(134例)は栄養管理目的であった.施行数は2004年迄は年々増加し,2001年9件,2002年10件,2003年38件,2004年45件,2005年36件であった.術中のトラブル,及び合併症の発生は21例(15%)で,PTEG施行数と連動していた.内訳は,胃内への留置チューブ挿入困難5例,穿刺用バルーン損傷5例,外頸静脈穿刺による出血5例などであった.術後合併症の発生は44件(32%)で,PTEG施行数と連動していた.内訳は,チューブの自己抜去20例,瘻孔からの注入物逆流12例,瘻孔感染5例などであった.PTEGは経腸栄養法,及び腸管減圧法として安全,かつ有効な手段である.主な術中の工夫,及び術後合併症に対する対策を呈し,PTEGの更なる安全性確立には合併症対策についての検討が必要だと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2006