発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005116545
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進行gastrointestinal stromal tumor(GIST)に対する分子標的治療薬-imatinib mesylateの治療効果は奏効率60%以上と良好で,その効果はGISTの原因遺伝子であるc-kitならびに血小板由来増殖因子受容体α(PDGF-Rα)遺伝子の変異様式により異なる.Imatinib mesylateの治療効果は必ずしも腫瘍縮小を伴わず,その効果判定にはFDG-PETの取り込み低下ないし消失,CTでの低吸収化が有用である.Imatinib mesylateは認容性が許す限り高用量で継続的に服用すべきである.しかし,長期投与に従い,imatinib mesylate耐性が生じているが,多くはクローナルに生じ,耐性=服薬中止ではない.また,imatinib mesylate耐性GISTに対する新たな分子標的治療薬の臨床開発がすすんでいる
©Nankodo Co., Ltd., 2005