発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004309294
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潰瘍性大腸炎の手術症例の多くは難治症例であり,その手術のタイミングは非常に重要な判断といえる.外科的治療の進歩の一つとしては腹腔鏡下大腸全摘術があげられる.低侵襲性,腸管蠕動運動などの大きな利点を有しており,この手術の恩恵は大きいと考えられる.しかし,手技上の問題のすべてが解決されたわけではなく,手術適応は慎重に決定すべきである.腸管外合併症や,術後長期の合併症やpouchitisの管理の問題が残されている.これらを解決してよりよいQOLを提供する努力を怠ってはならない
©Nankodo Co., Ltd., 2004