発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004089428
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効果のある症例とない症例の振り分けを,膨癌細胞のthymidylate synthase(TS),dihydropyrimidine dehydrogenase(DPD)発現を調べることにより5-FU門注療法の適応(治療効果を予測できるオーダーメイド医療)について報告した.TS・DPD酵素(蛋白)発現を調べることにより5-FU門注療法の効果を予測できるようになった.僅か3週間の5-FU門脈注入化学療法を併施すると,TS(+)或いはDPD(-)症例は予後の延長が認められた.更にTS(+)DPD(-)症例は26ヵ月に50%生存率が延長したことより,これらの症例は5-FU系抗癌薬を引き続き投与することによって予後の改善が期待できた
©Nankodo Co., Ltd., 2003