発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003308831
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Circular staplerによる痔核手術(PPH)と半閉鎖法(SC)の術後中長期の成績を比較検討した.1999年9月~2002年7月の脱肛を主訴としたIII,IV度痔核手術症例に対して術後経過についてアンケート調査を行った.術後6ヵ月においてPPH群はSC群よりも排便時の疼痛および出血は有意に少なかったが,排便状態,肛門の脱出感,便失禁,ガス漏出については,術後6ヵ月,2年で有意差はなかった.PPHは術後中長期においてもSCと同等の手術成績が得られた.全周性内痔の滑脱を主訴とする症例では術後早期の有利性からPPHを第一選択とすることに矛盾はないと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003