発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003256662
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逆流性食道炎に対する外科的標準治療は腹腔鏡下噴門形成術である.術式としては全周型噴門形成術であるNissen法と,腹部食道後壁側にwrappingを伴う非全周型噴門形成術であるToupet法が広く活用されており,現在における標準的手技といえる.各々,Nissen法では術後の「つかえ感(dysphagia)」とgas bloat syndromeが重篤な合併症であり,これを回避するために術中に56~60Fr程度の食道ブジーを挿入した状態でwrappingを行うfloppy Nissen法が用いられる.その一方,Toupet法では逆流防止効果自体に若干の問題が残るが,長期的な成績は今後明らかにされていくものと考えられる
©Nankodo Co., Ltd., 2003