発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003197828
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膵癌で高頻度に認められたK-ras,p53,p16,DPC4(Smad4),テロメラーゼなどの遺伝子異常について,IPMTを対象とした解析が行われてきた.K-ras遺伝子変異は膵癌と同様に高頻度に検出されたが,悪性度との関連は認められていない.p53,p16,DPC4遺伝子異常の頻度は膵癌と比較して明らかに低い.しかし,adenoma-carcimoma sequenceで後期に異常が生じると考えられているp53,DPC4遺伝子異常のうち,特にDPC4はIPMTの悪性度と関連する可能性が示されている.テロメラーゼ活性については解析症例が少ないが,膵液での解析結果がIPMTの悪性度と関連する可能性が報告されている
©Nankodo Co., Ltd., 2003