発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003026438
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腹腔鏡下胆嚢摘出術は,適切な手術手技と解剖学的知識があれば安全な術式と考えられる.標準術式となった現時点でも多くの合併症が発生している.術中合併症としては,特に胆管損傷には注意が必要で,解剖学的誤認を予防するためにもCalot三角部の十分な剥離が必要である.術後合併症としては胆汁瘻の早期発見が重要で,損傷の部位により手術・ENBD等によるドレナージ・経過観察等の治療方法を選択すべきである.術中から術後の合併症を熟知し,その合併症に対する対処方法を把握しておくことは必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2002