特集 神経筋疾患、新たな治療の時代へ
各疾患の治療の現代 筋型糖原病
福田 冬季子
1
1浜松医科大学 小児科
キーワード:
遺伝学的治療
,
食事療法
,
糖原病
,
糖原病II型
,
糖原病III型
,
糖原病IV型
,
糖原病V型
,
酵素補充療法
Keyword:
Diet Therapy
,
Glycogen Storage Disease
,
Glycogen Storage Disease Type II
,
Glycogen Storage Disease Type III
,
Glycogen Storage Disease Type IV
,
Glycogen Storage Disease Type V
,
Genetic Therapy
,
Enzyme Replacement Therapy
pp.87-92
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020104629
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●Pompe病では酵素補充療法により生命予後や運動機能などが改善するが、治癒には至らない。また、治療導入前には顕在化していなかった症状が再認識され、新しい治療酵素や併用療法が開発されている。●糖原病III型では、低血糖を予防する食事療法が広く行われている。近年、骨格筋や心筋症状に留意した、高タンパク食やケトン食などの新たな食事療法が導入されている。●McArdle病では、運動前のグルコースの補給が筋症状を軽減する。日本人の好発変異をもつ症例ではphosphorylaseの補酵素ビタミンB6の投与が試みられる。
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