発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002179641
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臓器移植における急性拒絶反応或いは慢性拒絶反応のメカニズムが解明されるにつれて,分子生物学的なアプローチでこれらの拒絶反応を克服する研究が行われてきた.移植免疫に関わるT細胞の活性化を抑制したり,血管内皮細胞の活性化を抑える様々な遺伝子を,ウイルスベクターなどを用いて遺伝子導入することにより動物実験レベルでは拒絶反応を制御し免疫寛容を達成することも可能となってきた.異種移植においては,遺伝子改変動物の作成による超急性拒絶反応を克服する努力が払われているが,その臨床応用にはまだ様々な問題が残されている
©Nankodo Co., Ltd., 2001