発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002075508
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肝区域の境界は基本的には肝静脈であり,尾状葉を含む区域切除術を施行する場合,その区域境界の肝静脈と下大静脈前面を全て露出する形で肝切離がなされることが重要である.そのために,良好な視野を得ることのできる開創法の選択と,術中超音波を駆使した腫瘍と肝内脈管との立体的な脈管解剖の把握が重要である.拡大肝区域切除の形で尾状葉を合併切除するポイントは,肝静脈本幹を露出しながら肝実質を離断し,最終段階で腫瘍のsurgical marginを意識して尾状葉を確実に切除側に含めることである
©Nankodo Co., Ltd., 2001