発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002073447
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胃粘膜下腫瘍101例のうち悪性GIST50例について検討した.再発高危険群は核分裂指数10/10HPF以上,腫瘍最大径10cm以上であった.再発形式は肝再発および腹膜播種であったが,リンパ節転移やリンパ節再発がなかった事より系統的リンパ節郭清は省略する事が可能と思われた.縮小手術が可能であるが,術中腫瘍被膜を傷つけないようにする事,断端を陰性にする事が重要である.腫瘍長径が5cm以下では腹腔鏡下胃部分切除や小開腹による胃部分切除がよい適応で,外科的治療の第一選択とする方針である.再発巣は腫瘍径が小さくとも増大傾向がある場合や,Delleを有している場合は可及的早期に外科的切除する方針である
©Nankodo Co., Ltd., 2001