発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002071554
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消化管stromal tumorは消化管全般に幅広く分布する間葉系腫瘍で,大別すると筋原性腫瘍,神経原性腫瘍,GISTに分類される.これら腫瘍の表現型と遺伝子背景は異なり,筋原性腫瘍はdesminを,神経原性腫瘍はS-100を,GISTはKITを発現し,GISTの約50%にc-kit遺伝子変異を認める.c-kit遺伝子変異のあるGISTは,筋原性腫瘍・神経原性腫瘍・c-kit遺伝子変異のないGISTに比較し臨床病理学的悪性度が高く予後も不良である.一方,チロシンキナーゼ阻害剤-STI571の成績は,将来KITがGISTの治療ターゲットの一つとなりうる可能性を示唆している
©Nankodo Co., Ltd., 2001