発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002016416
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悪性胆道閉塞に対しては,胆道閉塞の解除が必須で,従来は外瘻に止めておくことが多かった.しかし,最近は,胆道ステント治療が発達して内瘻化が容易になり,生活の質が向上したばかりでなく,その予後も改善している.しかし,本疾患群の最良の治療は外科手術であるから,ステント治療の適応を厳密にし,手術可能例にまで安易に適応を拡大してはならない.又,ステント治療の効果を最大にするためには,適切な胆道ドレナージ,原疾患,閉塞部位,長さを考慮した適切なステントの選択,ステント留置後の患者をきめ細かく診察して,胆道の再閉塞が生じた場合には再度ステント治療を行う時期を見逃さない注意深さが必須である
©Nankodo Co., Ltd., 2001