発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002015614
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大腸ステント留置の安全性と有効性が,切除不能大腸癌で報告されている.この手技を更に,根治手術可能な左側大腸癌腸閉塞の初期治療に適用できる可能性がある.閉塞部にステントが留置でき腸閉塞を解除できれば,減圧のための人工肛門造設術の代用となり,待機手術が可能となる.しかしステントによる腫瘍への機械的刺激が,腫瘍進展を助長し予後に悪影響を与えないか問題もある.初期治療として確立するためには,注意深く症例を選択して経験を蓄積する必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2001