発行日 1999年3月20日
Published Date 1999/3/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.1999167227
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27症例の総ステント施行回数は42回であった.摂食状態はステント後に有意に改善された.平均生存期間は食道がん3.45ヵ月,胃がん3.53ヵ月であった.最新の内視鏡治療を応用することにより,人として最も基本的な生理的欲求である経口摂取を改善させうることは極めて重要な緩和ケアである.これらの結果から単なる症状緩和,精神緩和のみならず,集学的緩和ケアが必要であり,その実践のためには医師と患者との間にあってコーディネーターとしての役割の重要性を認識し,患者が適切な緩和ケアにより自分らしさ,その人らしさを見出せるように助言できる看護,即ち緩和看護が重要であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 1999