Barrett食道の診断と治療up-to-date
Barrett食道の内視鏡診断 Barrett食道癌の拡大内視鏡診断と超音波内視鏡診断
有馬 美和子
1
,
都宮 美華
,
福田 俊
,
田中 洋一
,
川島 吉之
1埼玉県立がんセンター 消化器内科
キーワード:
Barrett食道
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
腺癌
,
超音波内視鏡検査
,
狭帯域光観察
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Barrett Esophagus
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagoscopy
,
Endosonography
,
Narrow Band Imaging
pp.675-682
発行日 2014年5月20日
Published Date 2014/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014229241
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表在型Barrett食道腺癌の拡大内視鏡診断,超音波内視鏡(EUS)診断について報告した.Barrett腺癌の診断にはNBIなどの画像強調法や酢酸法を併用した拡大内視鏡観察が有用である.精密検査には,腺溝の癒合や破壊の所見に加えて拡大内視鏡による微細血管像の観察が役立つ.癌部には形態が不整で配列が不均一な異常血管が出現するが,低異型度癌の診断,扁平上皮下浸潤診断には限界がある.高周波数細径超音波プローブでは,食道炎の影響で粘膜筋板から粘膜下層の分離が不明瞭であることが多く,T1a~SM1癌の鑑別診断は難しい.リニア型EUSは腺上皮レベルにとどまる粘膜癌の描出には限界があるが,粘膜下層深部浸潤癌の深達度診断は良好であった.
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