発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001206073
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19歳男.37℃台後半の発熱,臍よりの膿排出および下腹部痛を認めていた.他医で抗生剤投与されていたが改善しないため受診した.画像検査により遺残尿膜管症に合併した化膿性尿膜管嚢腫と診断し手術を施行した.下腹部正中切開で開腹すると,両側の腹直筋に囲まれて径40mm大の腫瘤を認め,臍および膀胱頂部と連続していた.手術は,臍,尿膜管嚢腫,遺残尿膜管を膀胱頂部を含めてen blocに切除した.術後経過は順調であり,術後20日目に退院となった.病理組織学的所見においても,炎症所見のみであり悪性所見は認めなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2001