発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001202783
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
手術非適応左側大腸狭窄に対してEMS留置を行った4症例(69歳男,85歳女,73歳女,43歳女)を経験した.平均67.5歳で,性別は男2例,女2例であった.原因疾患および狭窄部位は,組織学的確定診断はついていないが非上皮性の悪性腫瘍による直腸狭窄1例,子宮頸癌による直腸狭窄1例,S状結腸癌局所再発1例,胃癌の腹膜再発による脾彎曲部狭窄1例であった.全例にEMS留置に成功した.ステントは3例にnon-coveredを,1例にcoveredステントを使用した.ステント長は2例に15cmを,2例に10cmを使用した.留置に関する合併症としては,症例1にガイドワイヤーによると思われる腸管穿孔をきたし,経皮的穿刺による脱気で軽快した.症例2は原因不明であるが,結果的にステントがマーカーの中心に位置しなかった.症例3は翌日にステント移動を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2001