発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001149301
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甲状腺乳頭癌の治療方針にはいまだ議論があるが,癌死危険度分析に基づき症例ごとの予後を予測したうえで,患者のQOLを重んじて,治療法を決定するのがよい.高危険度癌では他臓器合併切除を含む拡大手術で呼吸困難や嚥下困難を防止できる場合がある.遠隔転移例では甲状腺全摘後,放射性ヨード治療を行うが根治は困難である.一方,低危険度癌には縮小手術が可能である.又,無症候性の微小癌は生涯無害に経過することが多く,経過観察を方針とする
©Nankodo Co., Ltd., 2001